空き時間ができると、というか空き時間を作って現場で飼われてる雑種犬のゴンと散歩する。
その現場の施設から少し離れた丘の上に立つ風力発電の風車の下まで緩い坂を二人でゆっくり歩く。
ゴンはけっこうデカい老犬で足元はもうヨロついており、目もあまり見えてない。
でも耳だけはいいと見えて遠くから名前を呼んだだけでオヤツと散歩をねだるかわいいやつだった。
死んだのは先月だそうで、朝来た職員の方が見たときはもう冷たくなってたそうだ。
その職員の方は東南アジアからの研修生だったがひどく悲しんでおられた。
みんなから愛されていたゴン。
またいつかどこかの美しい丘を風に吹かれてゆっくりゆっくり散歩しよう。